陰陽道の“ 旧暦” に着目し酒造する日本酒「五芒星」

「五芒星」は、かつて酒の醸造や農作物の栽培に活用されていた、月の満ち欠けに基づいた陰陽道の暦(旧暦)を基に醸造の全行程を暦上の吉日に行った“酒造りの原点に立ち返る”日本酒です。
今では、分析機器で計測したデータを元に温度管理しながら醸造工程を管理しますが、いま改めて旧暦に込められた意味と、職人の知見、発展した酒造技術を最大限に活用することで自然酵母の力を目一杯引き出した新しい日本酒が完成しました。

日本酒「五芒星」の誕生背景

当蔵の近くにある由緒正しい神社”土御門本庁”の宮司さんが地酒“わかさ”を買ってくれていると聞き御礼を兼ねてお会いしに行った事がきっかけです。

その際に月の満ち欠けが農作物の発育に深く影響している事を教えて下さりました。また、暦の上で「物事を始動するに良い日」や「作業を終える日」、「休息するべき日」など様々な意味を持つ日付がある事を知り、醸造管理スケジュールに反映させてみました。

陰陽道の“ 旧暦” に着目し酒造する日本酒「五芒星」

陰陽道の旧暦にこだわった醸造過程(R3BY時)

初蒸し
酒母米造りのスタート日  令和3年11月12日 天恩日と天赦日が重なる日
初添え
掛米。三段仕込みの第一段 令和3年11月19日 満月
仲添え
掛米。三段仕込みの第二段 令和3年11月21日 一粒万倍日
留添え
掛米。三段仕込みの第三段 令和3年11月22日 一粒万倍日
上槽
搾り。もろみを搾り清酒に 令和3年12月17日 閉神、一粒万倍日
火入れ
熱を加えて発酵を止め殺菌 令和4年2月22日 一粒万倍日

月の満ち欠けを見てワイン造りを行う”ビオディナミ”

ビオディナミとは、1924年にオーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法で、月や惑星の動きと植物の成長を調和させることを重視した農事の暦を一つの指標として、植物がもつ生命力を活性化し、安定した農業生産を目指すというもので、月の満ち欠けのリズムが重視されています。

日本酒の製造ではあまりなじみが無いですが、ヨーロッパでは自然派ワインのビオディナミワインが製造されています。

ビオディナミ農法で育まれたブドウから造られるワインがビオディナミワインで、世界にはビオディナミワインを醸造するワイナリーが数多く存在します。

陰陽道と安倍晴明について

陰陽道と安倍晴明の桔梗紋

五芒星は、陰陽道では魔除けの呪符として伝えられています。五芒星に込められた意味は、陰陽道の基本概念となる陰陽五行説、木・火・土・金・水の五つの元素の働きの「相克」を表したものであり、あらゆる魔除けのお札として使用されています。伝説の陰陽師 安倍晴明は五行の象徴として五芒星の紋を用いました。キキョウの花のかたちに似ていることから、晴明桔梗紋などと呼ばれています。

  • 陰陽道とは、中国古代の陰陽五行説に基づいて形成された教えです。

    木火土金水の五行と日月、十干十二支の組合せに相生相克の理をあてはめて吉凶を判断するもので、日本で神道や仏教などの影響を受け、独自に発展した天文・暦・呪術・占星などの占いの教えと言えます。
    この陰陽道を使って、天体観測を行い、物事の吉凶を占ったり、暦を作成したり、お祓いをする人達を陰陽師と呼びました。
    平安時代に陰陽道の大家、超能力者、
    占いの神として神秘的に扱われた陰陽師が安倍晴明であります。
    土御門家の祖であり、彼の占いや予言をたたえた逸話は今昔物語集・宇治拾遺物語などにみられ、その呪力が賞賛されています。

限定300本 「五芒星」

「五芒星」

【名称】五芒星
【原材料】米(国産)、米麹(国産米)
【原料米】山田錦(精米歩合50%)
【アルコール度数】16 度
【賞味期限】設定なし
【内容量】720ml
【保存方法】直射日光を避け冷暗所で保存
【販売開始日】2022 年4 月5 日(火)~